|
カテゴリ
以前の記事
2009年 06月
2009年 05月 2009年 03月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 お気に入りブログ
最新のコメント
|
…自動車の警笛が数度、鳴らされるのが聞こえてきた。
おそらく今が11時半なのだろう。母が電話で何度も念をおしていた時刻だ。 家財道具を送りだしがらんとした家の外へ出た。白い坂道が続いていた。 食べた後に播き捨てられた貝殻が、道一面を被っているせいだ。 歩く度に砕かれた貝殻は、ジャリッジャリッと音をさせた。 僕は、後ろは向かないことに決めていた。 坂道のてっぺんに、黒い自動車がドアをあけたまま止まっていた。 ぼってりとしたダットサン型、その形が妙によそよそしく見えた。 坂道を上りながら、母と三人の子供は手を繋いだ。そして自動車に乗り込んだ。 その自動車は、生まれて初めて乗るタクシーだった。 発車してから駅までの間、僕はずっと横窓から街を眺め続けた。そして大牟田駅についた。 すべてがスローモーションのように思えていた。 鹿児島本線大牟田駅、午後1時15分。「はやぶさ」が動き出した。 「とうとう抜け出せるんだ」憑かれたように僕は呟き続けた。 小学校6年3学期、僕ら一家は「はやぶさ」という列車で、大牟田を、そして九州を出た。 「はやぶさ」は東京へ向かっていた。目指すのは、やがて住む千葉県のM市だった。… それはもう何十年も昔のことだ。 しかし、つい昨日のことのようにハッキリと覚えている。 僕を連れ出してくれた寝台特急「はやぶさ」。その運行が、今日で終わるという。 最終便が今、岡山あたりを走っている、と先ほどのニュースで言っていた。 この事態をきっかけとして、僕の中に幾許かの思い出が蘇ってきたわけである。 「はやぶさ」ファイナル、ごきげんよう! by cotton-sneaker2 | 2009-03-14 01:57 | 雑記
|
おすすめキーワード(PR)
ファン
|